ニキビ治療の一つ「ホルモン治療」
ストレスと男性ホルモン
ストレスは美容の大敵、とよく言いますが、これは本当の話です。
ここで取り上げている「ニキビ」の原因の一つも、「ストレス」なのです。
現代人の多くはストレスを抱えて生きているといわれ、現代をストレス社会と呼んだりします。
人が抱えるストレスは各々異なりますが、なんらかのストレスを抱えると抗ストレスホルモンといわれる「コルチゾール」が分泌されます。
コルチゾールにはストレスに対抗する作用のほかにも、男性ホルモンの分泌を促す作用があります。
もちろん、女性の体内にも男性ホルモンはありますが、男性の10分1から20分の1程度といわれています。
しかしストレスにより男性ホルモンが増加すると、皮脂の分泌を促され、肌のべとつきが気になり、毛穴がつまり、「ニキビ」になります。
薬で治療するホルモン治療
「ニキビ」の原因となるストレスは必ずしも自分でコントロールできるものではありません。
そのためホルモン治療について説明します。
「低用量ピル」と聞くと、飲んだことがある人や身近な友人など飲んだことがある人を知っている方もいるのではないでしょうか。
ニキビ治療における低用量ピルの内服は、男性ホルモンを抑えることが目的です。
ホルモン治療によって、女性ホルモンを優位に変えることで「ニキビ」を予防することができるのです。
しかし、低用量ピルは副作用があるため避ける人もいます。
以前は頭痛や吐き気などに襲われ、日常生活もままならないこともありましたが、現在はホルモン量を抑えた低用量ピルが開発されており、副作用はいぜんよりもずっと少なくなりました。
飲み始めは体が慣れず、副作用症状がみられる場合もありますが、だんだん体になじんでいきます。
ホルモンバランスを調整することで根本的に「ニキビ」を予防することができます。